GitHubとWorking CopyでiPhoneとWindowsのObsidianを同期する

目次

はじめに

GitHubとWorking CopyでiPhone(iPad)とWindowsのObsidianを同期して使用する方法を説明する。さらにiPhone(iPad)のショートカットアプリで、「Obsidianを開く」をトリガーにPull、「Obsidianを閉じる」をトリガーにCommit&Pushを自動で実行する方法についても説明する。

Obsidianを複数デバイスで同期する方法の比較は↓を参照。

実現したいゴール

デスクトップPC(Windows)とiPhone、iPadでGitを通してObsidianがバックアップ、同期されている状態を目指す。

前提条件

Obsidian GitプラグインによるPCのObsidian Vaultのバックアップは導入済みとする

バージョン情報

  • iPhone SE 第3世代 ver 17.1.1
  • iPad Air 第3世代 ver 17.1.2
  • Working Copy ver 5.8.8
  • Obsidian ver 1.4.16

必要なもの

  • 同期設定したいiPhone(iPad)
  • Obsidianアプリ
  • Working Copyアプリ(Pro Unlock済み、 2023年12月現在で¥4,000)
  • 最新のObsidian VaultがバックアップされたGitHubレポジトリ
  • iPhone(iPad)のショートカットアプリ

設定方法

iPhoneでもiPadでも手順は共通でOK。

Obsidian VaultをGitHubレポジトリに接続する

  1. iPhone(iPad)でObsidianアプリを起動し、Valutを新規作成する
    Vaultを新規作成1
  2. Vaultの名前を好きなもので設定し、「Store in iCloud」はOFFのままでCreateをタップする
    Vaultを新規作成2
    空の状態で作成される
  3. iPhone(iPad)でWorking Copyアプリを起動し、画面上部の+ボタンから「Clone repository」をタップする
    レポジトリをCloneする
  4. GitHubのタブを選択し、Obsidian Vaultがバックアップされたレポジトリを選択する
    レポジトリをCloneする2
  5. Cloneをタップする
    レポジトリをCloneする3
  6. Cloneされたレポジトリを開き、レポジトリ名のプルダウンから「Link Repository to」、「Directory」をタップする
    レポジトリと接続する1 レポジトリと接続する2 レポジトリと接続する3
  7. フォルダ選択の画面に遷移するので、Obsidianフォルダ配下の1で新規作成したVault(フォルダ)を選択し、「開く」をタップする
    接続するVaultを選択する1 接続するVaultを選択する2 接続するVaultを選択する3
  8. Obsidianアプリに戻ると、レポジトリでバックアップされているファイル等が表示されていることが確認できる
    レポジトリからVaultへデータがコピーされた状態
  9. 同期したいiPhone(iPad)が複数ある場合は、1~8の手順を同期したい各デバイスで行う

Obsidianを開いたら自動でPullする

Pullを実行するショートカットを作成し、次にObsidianを開いたらショートカットを自動実行するオートメーションを作成する。

ショートカットの作成

  1. ショートカットアプリを開き、+をタップし新規作成する
    ショートカットの新規作成
  2. 「アクションを追加」をタップする
    ショートカットのアクションを追加
  3. 検索フォームに「Pull」と入力し、候補から「Pull Repository」をタップする
    Pull Repository
  4. 「Repository」をタップしObsidianがバックアップされたレポジトリを選択する
    Pullするレポジトリを設定 Pull対象のレポジトリを選択
  5. 目的のレポジトリが選択されていることを確認し、ページ上部で任意の名前を付けて「完了」をタップする(「Remote」は「Default」のままでOK)
    Pullショートカットの作成完了

オートメーションの作成

  1. ショートカットアプリで「オートメーション」を開き、+をタップして新規作成する
    オートメーションを新規作成
  2. 検索窓に「アプリ」と入力し、表示された「アプリ」をタップする
    オートメーションでアプリを選択
  3. 「選択」をタップし「Obsidian」を検索、タップする
  4. 「開いている」が選択された状態で、「すぐに実行」を選択し、「次へ」をタップする(「実行時に通知」は好みでONでもOK)
    Obsidianを開いているときに実行するオートメーション
  5. マイショートカットから作成したPullを実行するショートカットをタップする
    Pullを実行するショートカットを選択
    Obsidianを開いたらPullを実行完成図
  6. 実際にObsidianを開いてPullが実行されれば完了(変更差分がない場合は実行されない)

Obsidianを閉じたら自動でCommit&Pushする

Commit&Pushを実行するショートカットを作成し、次にObsidianを閉じたらショートカットを自動実行するオートメーションを作成する。

ショートカットの作成

  1. ショートカットアプリを開き、+をタップし新規作成する
    ショートカットの新規作成
  2. 「アクションを追加」をタップする
    ショートカットのアクションを追加
  3. コミットメッセージとして、コミットしたデバイスの名前を設定する
    • 検索フォームに「変数」と入力し「変数を設定」をタップする
      コミットメッセージの変数を設定
    • 任意の変数名をつけて「入力」に「デバイスの詳細」を設定する
      変数の入力にデバイスの背詳細を設定
    • 「デバイスの詳細」をさらにタップし、スクロールして「名前」をタップする
      デバイスの詳細から名前を選択
      コミットメッセージとしてデバイスの名前を変数に設定
  4. 検索フォームで「Commit」を検索し、候補から「Commit Repository」をタップする
    Commit Repository
  5. 「Repository」をタップしObsidianがバックアップされたレポジトリを選択する
    Pull対象のレポジトリを選択
  6. 「Message」をタップし、直接「Vault autocommit on 」と入力した後に、3で作成した変数を設定する(メッセージ内容は好みでOK)
  7. オプションは図のように設定する
    Commitの設定
  8. Commitと同様の手順で「Push Repository」アクションを追加する
  9. 「Repository」をタップしObsidianがバックアップされたレポジトリを選択する(「Remote」は「Default」のままでOK)
    Pushの設定
  10. 目的のレポジトリが選択されていることを確認し、ページ上部で任意の名前を付けて「完了」をタップする

オートメーションの作成

  1. ショートカットアプリで「オートメーション」を開き、+をタップして新規作成する
    オートメーションを新規作成
  2. 検索窓に「アプリ」と入力し、表示された「アプリ」をタップする
    オートメーションでアプリを選択
  3. 「選択」をタップし「Obsidian」を検索、タップする
  4. 「開いている」のチェックを外し「閉じている」が選択された状態で、「すぐに実行」を選択し、「次へ」をタップする(「実行時に通知」は好みでONでもOK)
    Obsidianを閉じているときに実行するオートメーション
  5. マイショートカットから作成したCommitとPushを実行するショートカットをタップする
    Commit&Pushショートカットを選択
    Obsidianを閉じたらCommit&Pushを実行完成図
  6. 実際にObsidianを開いてCommitとPushが実行されれば完了(変更差分がない場合は実行されない)

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